神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2013年8月30日 エリアトップへ

かがり火に揺らぐ伝統美 第28回遊行寺薪能

公開:2013年8月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
厳かな雰囲気で能が披露された
厳かな雰囲気で能が披露された

 藤沢の夏の風物詩「遊行寺薪能」が8月22日、同寺境内で行われた。例年になく残暑厳しい日となったが、会場には1800人が足を運び満席となった。

 今年は、遊行寺僧たちによる、すすき念仏ではじまり、「俊成忠度(しゅんぜいただのり)(能)」、「附子(ぶす)(狂言)」、「殺生石(せっしょうせき)(能)」の3曲が披露された。

 「俊成忠度」は、平家物語から和歌で有名な平忠度を主人公にした阿修羅能。「殺生石」は、天竺・中国・日本と渡り世の中を乱してきた妖怪を主人公にしたもの。また、「附子」は、主人の留守に言いつけを守らず覗いてはいけない桶を覗いてしまう狂言。遊行寺本殿をバックに設置された舞台で静かに舞う姿が観客を魅了した。

 この薪能は1984年、三浦藤沢信用金庫と地元住民らが中心となり実行員会を発足、第1回目を開催したのが始まり。今では夏を彩る行事として市民に親しまれている。

「日本一の薪能」

 遊行寺の他阿真円(たあしんえん)上人は、「この薪能は日本一だと思う」と観客にあいさつ。「地域の人々の心のやすらぎのために、これだけの行事を続けるのはとても大変なこと」と同信金と実行委員会に感謝を伝えた。

 同信金の平松廣司理事長は「人と人との結びつきが大切。薪能はこれからもずっと続けていく」と話し、田中正明実行委員長は「繰り広げられる幻想的な絵巻を心行くまで楽しんでほしい」とあいさつした。
 

狂言の附子 桶を扇子で扇ぐ
狂言の附子 桶を扇子で扇ぐ

藤沢版のローカルニュース最新6

GWに子どもフェスタ

GWに子どもフェスタ

スタンプラリーも

4月20日

自分だけの宇宙を作ろう

自分だけの宇宙を作ろう

GWワークショップ

4月20日

お宝絵画や現代アート

お宝絵画や現代アート

約50点一堂に

4月19日

細密な植物アート110余点

細密な植物アート110余点

「たんぽぽの会」が作品展

4月19日

今はなき小字を知る

今はなき小字を知る

21日に善行雑学大学

4月19日

私立小の魅力紹介

私立小の魅力紹介

21日、テラスモール湘南

4月19日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook