神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2013年10月25日 エリアトップへ

耳から聞く図書館 声の本 届け続け40余年 蔵書は1600作品以上

公開:2013年10月25日

  • X
  • LINE
  • hatena
代表の水野さん(前列右から2番目)と勉強会に出席した会員
代表の水野さん(前列右から2番目)と勉強会に出席した会員

 10月27日(日)から秋の読書週間が始まる。市内には視覚障害者のために録音図書を作成・無料貸し出しを行っている「NPO法人耳から聞く図書館」(朝日町9の4朝日ビル3階)という団体がある。その活動は40年以上、蔵書数は1600作品を超えた。

 約40年前、夏の炎天下、市内の視覚障害者の家を一軒一軒訪ね歩いたのが、創設者の水野ミツヱさんと西條節子さんの女性2人。水野さんは、4人の子どもを育て独立させた後、「今世の中で一番困っている方々のお役に立つ活動をしよう」と、当時市議会議員を務めていた西條さんに相談したという。市内に点字図書館ができる前、視覚障害者のために、テープの貸し出しだけでなく交流会なども開くなど、先駆的な活動を行った。

 その意思を引継ぎ、現在理事長を務めているのが息子の水野節彦さん。元NHKアナウンサーで、現役。声で伝えるプロだ。事務所を開くのは火曜日と金曜日の週2回。水野さんは朗読勉強会の講師として月に1度、会員に自身の経験を伝えている。ポリシーは、相手の立場に立ってやること。「朗読は簡単なようで難しい。利用者にとって分かりやすいように、本に書いてある通りに読んで下さいと話している」という。

 勉強会は、言葉のアクセントや文章の意味まで細かく指導する。「厳しいかもしれないが、みなさん少しずつ上達している」と笑顔を見せる。

 これまで会員が声を吹き込んだ蔵書は、1600作品以上に及ぶ。水野さんは「すごいこと。みなさん元気で頑張っている。これからは、若い人たちに引き継ぐことを視野に入れながやりたい」と話した。問い合わせは、水野さん【電話】0466・87・3992へ。

藤沢版のトップニュース最新6

「魔の7歳」どう防ぐ

小学生の交通事故

「魔の7歳」どう防ぐ

警察署「危険箇所共有を」

4月19日

湘南を遊び尽くせ

Locomo代表、栗原さん開発

湘南を遊び尽くせ

アプリで地域情報発信

4月19日

各市街地で軒並み上昇

市内公示地価

各市街地で軒並み上昇

住みやすさとブランド影響

4月12日

湘南がプレーオフ進出

プロバスケB3リーグ

湘南がプレーオフ進出

決め手は得失点差「1」

4月12日

笑顔の繰り手 活動に幕

笑顔の繰り手 活動に幕

人形劇サークル「あひるの子」

4月5日

タッチで移動円滑に

江の島エスカー

タッチで移動円滑に

混雑解消へキャッシュレス化

4月5日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook