神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2013年12月27日 エリアトップへ

連載・境川不法係留船を追う―下 横たわる費用の問題 「所有者の意識改革が課題」

社会

公開:2013年12月27日

  • X
  • LINE
  • hatena
境川河口付近には今もなお係留船が並んでいる
境川河口付近には今もなお係留船が並んでいる

 境川下流部で10年以上に渡り問題となっている、プレジャーボートなどの不法係留船。行政から撤去勧告を受けても、所有者自身が移動するケースは少ない。

 同河川を管理する藤沢土木事務所は、自主撤去を求める文書内で、藤沢市近隣の民間マリーナを移動先として紹介しているという。しかし、逗子や葉山、平塚などにあるマリーナの艇置費用は、年間約40万円から120万円と高額なため、自主的な移動は進んでいないのが現状だ。また、同事務所によると、船の所有者からは「施設によっては、付近の地形が悪く安全面が不安」「江の島や片瀬海岸の近くに停めたい」といった声もあるという。

 とはいえ、艇置費用の問題で不法係留を続けても、強制撤去が執行されれば、約60万から100万円の全額費用が船の所有者に請求される。同事務所は境川の係留禁止区域に残る約150隻について、登録番号からほとんどの船の所有者を把握しており、「法の範囲内で個人の預金額なども調査して、撤去費用は全額徴収する方針」と明言する。

住民の不安 根強く

 その一方で、執行前に撤去範囲外に移動させたケースもあり、10月の強制撤去後、下流の住民からは「係留船の数が増えた」との声もあがっている。

 片瀬地区自治町内会連絡協議会の長谷川紀夫会長は「撤去対象の船が南下してきているのは明らか。境川全体の撤去が終わっても、他の川に移っては意味がない。行政の管理責任はもちろん、船の持ち主の意識も変わらなければ根本的解決にはならない」と語った。

藤沢版のローカルニュース最新6

GWに子どもフェスタ

GWに子どもフェスタ

スタンプラリーも

4月20日

自分だけの宇宙を作ろう

自分だけの宇宙を作ろう

GWワークショップ

4月20日

お宝絵画や現代アート

お宝絵画や現代アート

約50点一堂に

4月19日

細密な植物アート110余点

細密な植物アート110余点

「たんぽぽの会」が作品展

4月19日

今はなき小字を知る

今はなき小字を知る

21日に善行雑学大学

4月19日

私立小の魅力紹介

私立小の魅力紹介

21日、テラスモール湘南

4月19日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook