演じることで成長できる 湘南高校定時制演劇部
湘南高校定時制演劇部は、地区の高等学校演劇発表会で最優秀賞受賞のほか、地域の催しにボランティアとして積極的に協力するなどの活動が評価された。
相原健右教諭が顧問になった3年前、部員数はわずか4人。活動も盛んではなかった。相原教諭自身、演劇経験はなく戸惑いもあったが、「部活動を通して継続して努力することを学んでほしい」という熱意で生徒を説得。少人数でも大会へ出ようと目標を決め、取り組んだ。部員数も増え、現在は13人。人見知りや恥ずかしがりの性格だが、「演劇をやってみたい」と入部する生徒も多いという。
練習は週3日、授業が終わる夜9時から約1時間。短時間だが生徒は、演技に真剣に向き合っている。「定時制の生徒たちはそれぞれ事情を抱えている。頑張ればなんとかなることを伝えたい」と話している。
「人に優しくなった」
大会で主役を務めた諏訪部伶二さん(2年)は、お笑い芸人になるのが夢で、演技力を身に付けようと入部。「あがり症もなくなって人前で演技できるようになった」。照明や舞台設定などの裏方を務める金子湧作さん(3年)は、「自己中心的な考え方から、周りが見えるようになって、人に優しくできるようになった」と自身の変化を口にする。中には、3年間引きこもりだったが演劇を通して明るくなった生徒もいるという。
生徒たちは、2月9日(日)の定時制の芸術祭に向け、練習中。1年に1度の舞台で成果を披露する。
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