復興祈り千人超がのみ入れ 渡邊勢山さんの観音像
藤沢市湘南台出身の仏師、渡邊勢山さん(61)の「勢山社佛像彫刻展」が1月24日から26日まで、藤沢市民会館で開かれた。会場には、渡邊さんが19歳の頃に手がけた仏像をはじめ、藤沢市大庭成就院の八臂辨財天像など、藤沢市に縁があるもの約100点を展示。東日本大震災の津波で流された松の木で彫られた観音像も展示された。
被災地の人々が新たな歩みをという願いを込め「あゆみ観音」と名づけたこの観音像は、これまで全国で7000人が復興への思いを込めて「のみ入れ」を行ってきた。今回の展覧会でも3日間で1050人が新たにのみ入れを行い復興を祈願した。
陸前高田市の松原に遊ぶ天女をイメージした「あゆみ観音」は、表情は穏やかな童女の顔をしている。渡邊さんは「供養よりも人々が未来に歩める希望が持てるような像にしたかった」と話した。完成は7月を予定している。
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