「えのすい」の愛称で親しまれている新江ノ島水族館(片瀬海岸・堀由紀子館長)は4月16日(水)、全面リニューアルから10周年を迎える。7月には、前身となる「江の島水族館」の開館から60年と節目の1年になる。
旧江の島水族館は、日本の近代的水族館第1号として1954年に誕生し、日本初のイルカショーを実施した水族館としても知られている。2004年には老朽化した建物の改装のため、50周年を機にリニューアル。それまで国道134号線を挟んで建っていた「水族館」「マリンランド(水族館2番館)」「海の動物園」を統合し、来場者がスムーズに見学できるようまとめた。
新江ノ島水族館はその飼育や繁殖、展示などのノウハウを継承。12年6月には世界で初めて飼育下5世のイルカ繁殖に成功したほか、クラゲについては世界に先駆けて大規模な展示を行い、国内外の水族館に飼育・展示技術を提供するなど、広い分野で実績を上げている。年間平均130万人が訪れ、13年9月にはリニューアル後の来場者数1300万人を達成した。
展示の特色は、目下に臨む相模湾の生物を多く紹介していること。イワシなど食用の魚も展示し、子どもが本来の魚の姿を学べるよう配慮しているという。
複数の記念イベント
新江ノ水では現在、過去10年間の歴史を写真でたどる企画展「えのすいの10Years展」を開催している。また「誕生日」の16日に合わせて、ウミガメの観察・紹介専用施設「ウミガメの浜辺」を新規オープンするほか、世界初の試みとして、地元名産のシラスの展示水槽も新設するとしている。
同館は「10年間多くの方にご来場いただき、ただ感謝の一言。『また行こうね』と言ってもらえる水族館を目指し、努力を続けていきたい」と話している。
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