(公社)藤沢市商店会連合会の理事長に就任した 齋藤 光久さん 鵠沼海岸在住 65歳
「千客万来」の旗振り役に
○…41商店会、2247会員からなる大所帯の藤沢市商店会連合会。「商店街の苦しい現状を肌で感じている齋藤さんしかいない―」。約20年ぶりとなる役員刷新で、副理事長を6年間務めてきた経験と、若手会員の橋渡しを期待され、新理事長に抜擢された。重責を任されたが、「今までにない発想で、若い人たちがもっと商売しやすい環境へと整えていきたい。出来ることを地道にしていくだけ」とあくまで冷静だ。ともに商連を引っ張る副理事長たちには縁ある人も多い。「得意分野ごとに任務を割り振り、手を取り合って全体を盛り立てられれば」
○…生まれてこの方、鵠沼を出たことがない生粋の鵠沼っ子。野球が大好きだった少年時代、変化球の投げ過ぎで肘を痛めてからは、バレーボールに夢中になった。「頭で考えるよりも、体を動かす方が得意」と冗談めかす。大学卒業後は家業の米屋を継ぎながらも、時代の変化をいち早く察知。損害保険の代理業や当時はまだ珍しかったコンビニを開業するなど、根っからの商売人だ。「オーナーといえど、店ではレジも打つし、掃除でも何でも自分でやるよ」と気さくに笑う。
○…13年前から鵠沼海岸商店街の理事長を務め、変遷を目の当たりにしてきた。商店街は今もなお多くの店舗で賑わうが、「昔は企業の保養所や、ウチみたいな米屋とか魚屋がたくさんあってもっと活気があった」と少しさみしげ。その一方で、秋田県のNPO法人とともに行う祭り「真夏のなまはげ」や、災害時に備えた炊き出し訓練など、他にはない特色ある企画を通じて、エネルギッシュに商店街を盛り上げている。大型店の出店が加速する昨今、「まずは若い世代に商店街の魅力をもっと認知してもらうことが大切。各地区の特色を生かし、大型店には真似できない人に寄り添ったサービスをしていきたい」。鵠沼海岸から活動の場を広げ、市商連の顔として「千客万来」の旗を振る。
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3月29日