全国の児童相談所が対応した2013年度の児童虐待の件数が、7万3765件と過去最多を記録した。藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町など3市3町(当時)を管轄エリアとした神奈川県中央児童相談所(14年度からは3市1町を管轄)で受けた、児童虐待を含む養護に関する相談対応件数も1035件で前年度比約8・8%増、最近5年間で最多となることがわかった。
13年度の相談対応で、管内で最も多かったのが410件の「心理的虐待」。同所は、DVなどの環境下にあること、子どもの前での配偶者間の暴力が心理的虐待にあたることなども件数増に繋がったとみている。次いで「身体的虐待」355件、「ネグレクト(育児怠慢)」245件、「性的虐待」25件。市町別の統計は出していないとしながらも、4割程度が藤沢市内からの相談だという。
同所では、「虐待自体が増加しているかはわからない」とするも、乳幼児健診や乳児家庭全戸訪問事業など、子育て支援の充実、関係機関との連携強化などを挙げ「複数の要因が重なって相談や通告が増えたのでは」と分析する。
「虐待は、子どもの心身の成長や人格形成に重大な影響を与える。『こども虐待のない社会』を目指し、それぞれの方がそれぞれの方法で協力いただければ」と担当者は話している。
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