かながわデザイン機構 カヌーで交流創出 キッズデザイン賞を受賞
公益社団法人かながわデザイン機構(和田精二理事長)が辻堂海浜公園を拠点に活動する「ユニバーサルカヌー体験会」が、このほど「第8回キッズデザイン賞」で奨励賞を受賞した。この表彰は子どもの安全・安心に優れ、健やかな成長に寄与するデザインを称える制度で、キッズデザイン協議会が実施するもの。
同カヌー体験会は、応募総数408点から上位36点に選出。安全性と操作性に優れた船体のデザインをはじめ、カヌーによる人と人、人と環境の交流の場を構築したとして、大手企業とともに評価された。
障害児と健常児のふれあい
「ユニバーサルカヌー」は2007年、湘南工科大学の教授だった和田理事長が研究室の取り組みとして開発。公園やプールなどの狭い水面を活用し、障害者や高齢者など誰もが楽しめ、癒されるオリジナルカヌー35艇を生産して春秋に体験会を実施してきた。「障害のある子どもが一般の子どもと遊ぶ場が無い」という養護学校の校長の言葉がきっかけだったという。
その後、かながわデザイン機構に引き継がれ、7年間で約120回、体験者は2万9千人(障害児は830人)にも及ぶ。「曲がらなかった指が第2関節まで曲がるようになった」など、障害児の身体機能の向上や癒しにつながることもある。
和田理事長は「湘南で地道に実践してきた活動が評価され、全国に発信するきっかけが得られた。これも支えてくれた地域のサポーターさんのおかげ。更なる普及をめざしたい」と話す。 10月26日までの毎日曜日に体験会を実施中。問い合わせは、同公園【電話】0466・34・0011へ。
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