藤沢市小規模多機能事業所連絡会による福祉イベント「藤沢から日本の未来を変える地域づくりと地域密着型福祉サービスのチカラ!」が10月3日、藤沢市民会館で開催され220人が参加した。
前半は同連絡会の加藤忠相会長と菅原健介副会長が、それぞれの小規模多機能での取り組みを紹介。加藤会長は、「認知症の徘徊や妄想といった周辺症状を抑え込もうと施設に閉じ込めるのは逆効果。障害されにくい手続き記憶(自転車の乗り方など)や呼び水記憶(肉の文字からハンバーグを連想)によってその人らしい能力を活用して、自立支援させ、地域と共生すべき」と語った。
後半は、「医療崩壊で健康になっちゃった!?〜夕張モデルから地域を考える〜」と銘打って、 内科医で前夕張市立診療所所長の森田洋之氏が講演。夕張市が2007年の財政破綻と同時に、唯一の総合病院の病床数が9分の1に激減したほか、病院到着まで約67分も掛かるなどの医療崩壊を迎えた。そこで、市は肺炎球菌ワクチンの接種や口腔内ケア、ピロリ除菌などの予防に注力。結果、肺炎の死亡者数や救急車出動回数も激減した。また、昔ながらの地域のつながりが強いため、数日も発見されない「都市型の孤独死」も無いという。森田氏は「病院依存ではなく、予防医療に汗を流すべき。人は豊かな地域社会のつながりの中でこそ元気になる。意識を変えるのはあなた次第」と話した。
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