一般社団法人藤沢市建設業協会(綾 久会長)は、今後予想される地震などの災害に備えて、藤沢市建設会館敷地内(朝日町5の7)に防災井戸を新設した。11月19日には地域住民らを招いて、完成披露式を行った。
当日の式典には、朝日町町内会や藤沢市の関係者、近隣小学校の教諭などが参加。皇大神宮の関根静穂禰宜によって神事が執り行われた後、協会から災害時などに生活水やトイレの水として誰でも利用できる旨などが説明された。綾会長は、「私たち建設業協会には、市民を災害から守るというミッションがある。井戸からは良質な水が出ているので、災害時とは言わず、普段から地域の皆様や子どもたちに気軽に使っていただきたい」とあいさつ。朝日町町内会のメンバーは「こんな素晴らしいものを町内に作ってもらい、大変感謝している。大事に使わせていただきます」と話した。
同協会は「阪神大震災や東日本大震災では水が使えず、被災者にストレスや健康被害を与えた。万一、夏に災害が発生してしまったら、水が無くては生きていけない。いつ来てもおかしくない大災害に備え、井戸で役に立てれば」と防災井戸の新設を決めたという。綾会長が代表取締社長を務める(株)井戸屋が9月に着工、10月に工事を完了させた。
手動ポンプ式の井戸からは、地下約30mから毎分25〜30リットルで良質な水が汲み上げられている。また、断水や停電の際には、上階のトイレの水としても使える仕組み。子どもでも操作できるよう、軽量の手動ポンプが採用されている。
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