慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの奥田敦研究会が11月2日から16日まで「アラブ人学生歓迎プログラム」を開催した。
これは、アラブ諸国で日本語を学ぶ学生を同校に招き、アラビア語を学ぶ日本の学生と交流を行うもの。2002年から始まった試みで、運営資金は父兄やOBからの寄付や学園祭での売り上げなどで賄っている。
今年はヨルダン、モロッコ、シリアから来日した5人の学生とともに日本語レポートの作成やアラビア語ディスカッション、文化紹介、小旅行などを通じて互いの理解を深めた。
11月10日には着物姿でキャンパス内を散策した後、茶道部に所属する同研究会の学生から手ほどきを受け、茶道の一連の流れを体験。初めて茶道に触れたアラブ人学生からは「なぜ動作がゆっくりなのか」などの質問があがった。
奥田教授は「イメージの悪い報道ばかりが目立つが、イスラム教徒は約20億人とも言われる。どう共生していくかは世界的な課題。勉強を通じて一緒にできることを模索できれば」とコメント。同プログラム実行委員長の井川英利奈さん(3年)は「情勢が悪く、無事に来日できるか心配もあった。アラブ人学生は日本人以上に思いやってくれて、心の優しい人ばかり」と笑顔で話した。
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