2014年度日本学生支援機構優秀学生顕彰の社会貢献の部で優秀賞に輝いた 倉田 沙也加さん 日本大学生物資源科学部 4年
食で人を喜ばせたい
○…「食を通じて人々の心を幸せにしたい」―。真っ直ぐな志で大学1年からサークルを立ち上げ、食を通じた地域貢献・国際貢献を積み重ねてきた。その活動が評価され、優秀学生顕彰の社会貢献の部で優秀賞を受賞。「素直に嬉しい。両親や学校の教授、周りの支えがあって活動できた」と感謝の言葉を口にする。
○…食への思いは、高校時代の苦い経験から生まれた。所属したバスケ部は、体作りのためにと食事も練習の一つという方針。「ただカロリーを摂取しているようで、食べるのが苦痛に感じた」と振り返る。そんな体験から「幸せや楽しみのために食と向き合いたい」という思いを強くした。大学に入ると、SNSで知り合った仲間たちとサークルを設立。長後のデイサービス利用者に向けたレストランの開催、大学では学食でオリジナルメニューを販売し、売り上げの一部を海外へ寄付する活動を行ってきた。2012年には藤沢市のレシピコンテストで優勝。地元テレビ局で料理番組の看板娘も務めた。
○…子どもの頃から人を喜ばせることが好きで、愛嬌のある少女だった。小学生のころには、当時一世を風靡していた「モーニング娘。」に憧れ、オーディションに参加。テレビののど自慢番組にも出演した。一見目立ちたがり屋だが「大切なことが言葉にできない」のだとか。両親の結婚記念日や友人の誕生日、バレンタインデーの告白など、大事な場面では言葉ではなく手作りの料理で思いを伝えてきたという。「心を込めた料理は、思いが伝わるんです」と笑顔が溢れる。
○…得意料理は「ぶり大根」。趣味はサイクリング。ママチャリで相模原の自宅から半日かけてディズニーシーや江の島まで行ってしまうほど。「これと決めたら貫き通す性格」。卒業後は食品会社へ内定が決まっている。「心を豊かにできる食事や環境を作りたい」。一途に思い続けたテーマを追い続ける。
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