藤沢市消防局が、市内石川の消防防災訓練センター内にがれき救助訓練施設を整備した。消防署部隊や消防団、自主防災会などの市民との連携を深め、総務省消防庁が進める国際的な救助技術の習得を目指す。
訓練施設の広さは50m×15m。コの字型や四角のコンクリートブロック、土管などを配置し閉鎖空間が再現されており、基礎訓練エリアと応用訓練エリアに分かれている。県内では、横浜市や相模原市などに整備されている。
市消防局によると、倒壊建物からの救助技術には、削岩機などを使用してコンクリートなどを開口する「ブリーチング」、2次倒壊などのリスクを減少させる「ショアリング」など主に6項目の国際基準があり、訓練施設を活用することで高度な技術の習得が可能になるという。
これまで団地や学校など大きな施設の解体現場で訓練を行うケースはあったが、その機会は少なかった。同局警防課は「写真などで救助方法の説明はできたが実際の体験の有無では、理解度の違いが大きい」と話し、「今後想定される大規模災害に備え、技術の習得や地域との連携を深めていきたい」と語った。
今後の施設利用の方法は未定だが、他市との合同訓練や、災害対応救助ロボットを用いた訓練も視野に入れて検討していく予定。
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