用田在住の尾上稔さんと藤井戦造さんがこのほど、御所見市民センター倉庫で長年使われずに保管されていた神輿を再生させた。
神輿はさびて塗装も剥げ、装飾も破損し、使用できない状態だった。長年地域の祭りに参加している尾上さんも、「自分が知る限り、この神輿が使われているのを見たことが無いし、存在も知らなかった」と話す。
昨年12月、同センターは、毎年1月14日に実施される女坂地区のどんど焼きで、役目を終えた神輿のお焚き上げを尾上さんに依頼。
尾上さんらは「お焚き上げしてしまうのは忍びない。直せばよみがえるかもしれない」と修復に取り掛かり、同地区の神輿の写真を参考にしながら、3日費やして再生させた。木材やトタンで補修や補強したほか、朱色や金色、黒色で再塗装。新たに白い手ぬぐいで布掛けもほどこした。頭頂部には手作りの鳳凰をあしらい、飾り台まで制作し、再び神輿に命を吹き込んだ。
尾上さんと藤井さんは、「やり出したら楽しくて夢中になった。今後、用田の祭りなどで飾るので、よみがえった神輿や用田の伝統に触れてほしい」と語った。
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