辻堂元町の東町町内会(森好司会長)会報「東町だより」が3月25日に刊行20周年を迎えた。1995年5月の発刊以来、年6回、奇数月に1度も欠かすことなく発行。町内の話題を届け、住民たちの心と心をつないできた。
発刊翌年から今も変わらぬ「東町だより」の題字。モノクロ、タブロイド判2頁の紙面には、最も旬な話題を伝えるトップ記事をはじめ、「辻堂の歴史」についての連載や町内会各部のイベント告知、お悔やみ欄、行った催しの様子を伝える記事などが満載だ。
20年前、広報部の中で「会報を出そう」と声が挙がったことが発刊のきっかけ。「リタイア後だったからやろうと思った」という藤岡進さん(84)は、当時から現在まで唯一、編集に携わり続けている。
紙面は毎号2、3人で作る。各部から届いた原稿をワープロで打ち、切り貼りして、写真などを交えながらレイアウトするのが発刊以来続いた編集スタイルだが昨年、地域の歴史本作りの編集時に活躍した主婦・小野和香恵さんをメンバーに抜擢。現在は小野さんによるパソコン上での編集に進化を遂げている。
印刷は20年間、鵠沼神明の(有)カワムラ印刷。100号発行時には2色刷りにする粋な計らいもあった。
防災倉庫の増設や山車収納庫の改築など、町内の移り変わりが一目で分かる紙面は資料としても貴重だ。5年前から題字の横に欠かさず入れている「心と心をつなぐ」の文字には、「人付き合いが希薄な今、この会報が町内の人たちの話題のタネになれば」との強い思いが込められている。「その思いがなかったら120号も続かない」と藤岡さん。
会報は辻堂元町3〜5丁目と2丁目の一部、辻堂太平台1丁目の一部約1300世帯に婦人部が配布。創刊号から最新号までは東町町内会館に保管されており、閲覧もできる。
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