本鵠沼のオアシスである「はす池」を多くの人に知ってもらい、地域活性化につなげたいと、本鵠沼商店街協同組合(古河弾理事長)の有志らが制作を進めていた音楽CD付絵本『はす池通り物語』がこのほど完成した。近隣の公共施設や幼稚園などに配布するほか、同商店街の一部店舗でも販売する。
絵本は23ページで、価格は1200円(税別)。本鵠沼出身の絵本作家・佐々木貴行さんが物語を作り、同所在住の伊集院治代さんがイラストを手掛けた。
小さな商店街を抜けた先にある「はす池」を舞台にした、はす池が大好きな男の子「はすぽん」と隣町の女の子「れんこちゃん」の心温まる恋の物語だ。
絵本に付属するCDには、さとうさちこさんが作詞、作曲して歌った「本鵠沼はす池通り物語」と、2009年にはす池の清掃体験をもとに地元の小学生が作詞し、さとうさんがメロディーをつけた「みんなの力ですくおう」の2曲を収録している。
「次世代へ」の思いも
10人ほどが集まり構想を練り始めたのは昨年の4月。秋ごろの完成を目指していたが、業務と並行しての活動のため、話し合いが進まず、頓挫しかけたこともあったという。
秋ごろ、幼いころから同商店街やはす池に親しんでいた佐々木さんが、絵本づくりの計画を聞き、名乗りを挙げたことで再燃。佐々木さんはすでに出来上がっていた「本鵠沼はす池通り物語」の歌詞からイメージを膨らませ、ストーリーを完成させた。古河理事長は「やろうという意思を持ち続けたからこそできたと思う」と振り返る。また、メンバーは「音楽が絵本と一緒にあることで、物語の世界観がより伝わりやすくなったと思う」と話す。
同商店街では商店街活動と地域活動を通して本鵠沼を元気にするプロジェクトを行っており、絵本や音楽の制作もその一環。今回の企画には「はす池」を知ってもらうだけでなく、次世代につなぐ意味も含め絵本を地域の保育園や幼稚園、小学校、図書館などに配布する。今後は読み聞かせや音楽ライブと合わせたイベントなども行っていきたい考えだ。
問い合わせは古河理事長【携帯電話】080・6628・3802へ。
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