海水浴シーズンを前に「藤沢市海水浴場ルール」が初めて策定され、6月19日に発表された。ルールでは、これまで市内では無かった利用客への制限や禁止事項も明記。「刺青・タトゥーの露出制限」など、5項目が盛り込まれている。
海水浴場利用客に対する項目は、「飲酒の制限」「刺青・タトゥーの露出制限」「粗暴な言動の禁止」「音響機器等の使用制限」「焚き火又は火気を使用する調理器具の使用制限」の5つ。市内ではこれまで利用客に対するルールを定めていなかったため、基本的な内容は神奈川県の定めた海水浴場ルールのガイドラインに準じたものとなっている。
制限や禁止という表現ながら、具体的な数値基準や罰則などは規定されていない。各海水浴場を「市夏期海岸対策協議会」メンバーらが巡回し、他の利用者に迷惑をかけないようルールの順守を要請する方針に留めた。
江の島海水浴場営業組合の臼田征弘組合長は、「実施の際はトラブルにならないよう、注意深く声かけを行う必要がある」と話している。
実施結果を今後に反映
県ガイドラインは3月、近年の海水浴場での「クラブ化」など治安と風紀の悪化への対策として作成されたもの。これを受け、藤沢市内の各海水浴場組合や行政、住民、警察などで構成された同協議会が、市海水浴場ルールを策定した。市内ではこれまで、組合や事業者が主体となって海水浴場の自主規制を行ってきたため、初めての明文化された海のルールとなる。
「市ルール」のうち海の家の項目に関しては、各海水浴場組合の自主規制の内容を踏襲したもの。「クラブ化禁止」をはじめ、音響機器の使用制限など昨夏同様のルールを、対外的にも明確化した形だ。
市観光課は「ルールの効果や問題点などは、現状では未知数。今夏の実施結果を元に、誰もが快適で安心な海水浴場を目指して、来年以降も必要に応じて改善していきたい」と語った。
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>