藤嶺学園藤沢中・高等学校の生物部が飼育していたサソリ「シャイニーバロースコーピオン」が約20匹の若虫を出産してから1年―。再び同部を訪ねた。
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出産直後、母親の背の上で過ごしていた白色の若虫は茶色く色づき、1〜2cmだった体長も4〜5cmに成長していた。前部長の加山康之介君(高3)ら部員によると、脱皮不全などで5、6匹減ったという。現在、同部で飼育しているのは3匹。残りはサソリに興味のあるOBや大学生らに譲り、各自が育てている。
サソリは熱帯生物のため、湿度や温度管理が難しく成虫になるのは1割程度とされるが、同部ではパネルヒーターを使って寒い冬場を乗り切るとともに長期休暇中は部員が自宅に持ち帰って世話をしてきた。
素手で触ることもできるが毒はあり、刺された部員は「ミツバチに刺されるよりも痛い。3時間ほど痛みやしびれが続いた」と話す。
若虫を産んだ母親は、7月12日に死んでしまった。顧問の永井規之教諭は「寿命よりも早かったと思う。出産でエネルギーを使ってしまったのではないか」と言い、母親を標本化。今後も教材として活用する。成虫の体長は10cmほど。脱皮を繰り返し、成長する様子をこれからも見守っていく。
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