終戦から70年の節目に戦争の記憶を未来へ残そうと、講演会「平和への集い あの戦争が終わって…70年」が8月29日(土)、鵠沼市民センターで開かれる。横浜大空襲を経験した鵠沼石上在住の中島知子さん(85)が体験談を通じて平和への思いを語る。
中島さんは、女学校3年(現中学校3年)の時、米軍の爆撃機による横浜大空襲を経験した。「見たこともない大きな飛行機で、空一面が飛行機で覆われているようだった」と当時を振り返る。空襲の日の記憶は、70年経った今でも鮮明に脳裏に焼き付いているという。
中島さんは「思い出すと辛くなるけれど、若い人たちに、事実を受け継いでほしい」と、この節目にこれまで人前で話すことのなかった自身の体験談を語ることを決意した。
講演会では「横浜大空襲下の軍国少女」を演題に、国の為に死をも覚悟していたという軍国少女だった自身の戦中の生活、看護師として生きた戦後の日本の様子などを、当時の写真を交えながら語る。
また当日は、「戦争末期と戦後の鵠沼」という演題で、鵠沼郷土資料室展示運営委員会の内藤喜嗣副委員長も講演。鵠沼地区が艦載機による爆撃を受けたことや、江の島にあった砲台のこと、当時の生活の様子など資料を交えて説明する。その他、藤沢市平和学習・長崎派遣事業参加者からの報告や湘洋中学校合唱部のコーラスも行われる。
時間は午後1時30分から4時、入場無料。定員200人。問い合わせは鵠沼市民センター【電話】0466・33・2001へ。
教会でも談話
鵠沼石上のカトリック藤沢教会でも「親子で聞こう戦争体験」と題した講演会が実施される。
日時は8月22日(土)、午後1時から。入場無料。空襲体験や特攻隊が飛び立った飛行場に暮らした記憶などを、市内在住の戦争体験者が語る。
問い合わせはカトリック藤沢教会【電話】0466・27・2787へ。
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