老朽化に伴って、再整備事業が行われてきた藤沢市民病院の「新東館」の一部が8月下旬に竣工し、9月24日から新施設での外来と病棟の供用がスタートした。待合空間や病室など、施設全体がゆとりある作りとなったほか、モニターでの外来誘導、機能集約など市民の利便性が高まった。
新東館は、鉄筋コンクリート造8階建ての免震構造。延床面積は約2万5千平方メートル。外来診察室は1、2階に集約され、診療科ごとにアルファベットのA〜Jで誘導表示し、分かりやすく配置、待合スペースを広く設けた。これまでの外来誘導は看護師による呼び出しだったが、新施設ではモニターを設置し、番号表示で呼び出す。
3階にはMRIやCT、内視鏡、心電図などの各検査室を集約。6階から8階の一般病棟は276病床あり、個々の病室(4人部屋)では一人あたり約1・6倍のスペースを確保した。各部屋にトイレを設け、大きな窓からは自然光を取り込め、境川を望める。また、同じフロアにラウンジを確保し、入院患者や面会人が食事や談話ができるほか、屋上には、江の島や市内を一望できるテラスも。
同施設は13年12月から建物本体の工事に着手しており、17年12月までに、西館の改修工事、続いて現東館の解体や中央棟の建設を実施する予定。最終工期で新東館のエントランスの建設および、外構工事を行い、全施設をリニューアルさせる。同院では、「市民の利便性に配慮した病院づくりを目指す」と話す。
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