今年創立30周年を迎えた「藤沢地名の会」(鈴木富雄会長)が10月24日、ライブカフェ「クラジャ」で記念式典を行った。会場には同会のメンバー約40人のほか、鈴木恒夫藤沢市長も訪れ、節目の年を祝った。
鈴木会長はあいさつで、「多くのボランティアや専門家の協力のおかげで、大きな節目の年を迎えられた。地名を通じてその土地の歴史や民俗、地理などを探るという会の基本理念を継承し、今後も発展させていきたい」と抱負を語った。
また会の歩みや現在の活動が紹介され、会員らは歴史や事業への意見を交わしながら交流を深めていた。
消えゆく「名」守るため
同会が創立された1985年当時、土地の大規模開発や市町村合併などで、歴史的な地名が住所表記から消滅するケースが全国で頻発していたという。これに危機感を覚えたボランティア約100人が、藤沢市内の地名調査や研究、記録のために同会を立ち上げ、文献調査や地域の古老への聞き取り、史跡や遺構の調査などの活動を続けていった。
現在は約180人の会員が所属。専門家を招いた講演会や会員の研究発表会、地名探訪のフィールドワークなど一般市民を交えた事業のほか、会員向けの古文書解読や会報発行など、多彩な活動を行っている。
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