鵠沼の歴史、史跡、文学、民俗、風土などの研究と保存を行ってきた「鵠沼を語る会」(有田裕一会長・会員数約60人)が11月で40周年を迎えた。
鵠沼公民館を拠点に、1975年11月に設立された同会は、毎月の勉強会や活動報告をはじめ、公民館まつりでの資料展示や講演会を実施。活動で得た資料は、年2回の会誌『鵠沼』に掲載し、発行は111号にも及ぶ。2001年には旅館「東屋」跡地への碑の建立に尽力、03年からは鵠沼郷土資料展示室に資料を提供するなど、史跡保存にも貢献している。有田会長は、「会員は『鵠沼大好き人間』ばかり。活動を通じて地域に恩返しできればと、興味を持ったことを掘り下げている。この知識が会の資料になっている」と語る。
阿部昭を紐解く
11月21日(土)には講演会「鵠沼の作家 阿部昭を語る」を鵠沼公民館で開催する。午後1時30分から4時。参加無料。講師は阿部氏と親交が深い作家の佐江衆一氏。鵠沼を昭和初期から撮り続けた福地誠一氏による風景写真をスライド上映しながら、阿部氏の鵠沼描写の朗読も行われる。
阿部昭は1歳から鵠沼海岸に住み、現藤沢小、第一中、湘南高などを経て、62年に『子供部屋』で文學界新人賞を受賞。史上最多となる芥川賞候補6回を記録し、鵠沼を舞台とした作品を多く残している。89年没。
問い合わせは、同館【電話】0466・33・2002へ。
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