3月1日に行われた「2016ミスター・ジャパン」コンテストでグランプリに選ばれた 山岸 将也さん 湘南工科大附属高校出身 23歳
努力と支えで掴んだ「日本一」
○…「自分の名前が発表された瞬間、家族や友人の顔が浮かび、支えがあってここまで来られたと思った」。日本を代表する男性を発掘するコンテスト「ミスター・ジャパン」でグランプリに選ばれた。選考ではスピーチのほかダンスや水着でのウォーキング審査もあり、毎日のトレーニングと家族協力のもと徹底的な食事制限で肉体改造。「最終選考の合間に、久しぶりに食べたお弁当の白米が美味しくて感動した。お祝いの席で飲んだビールも格別でした」と笑顔を見せる。
○…勝負の日の朝、家族へ向けて”日本一とってくる”―そう記した置き手紙を残し、家を出た。「いつも応援してくれる両親や姉、妹に決意表明したくて。有言実行になって良かった」。大学卒業後からアルバイトを続けているハヤシスポーツクラブ、パルバル湘南スポーツクラブのスタッフや利用者からも応援を受け「力に変えることができた。本当に感謝しかないです」
○…「自信はあった。誰より努力して『日本一』の重みを知っていたので」。祖父の勧めで2歳から林水泳教室に通い芽生えたのは「やるなら1番になること」。当時を「これ以上ない程努力を重ねた」と振り返るが、最高順位は武相中3年時の全日本ジュニア3位。「まず日本一にならなきゃ世界と戦えない。でも越えられない壁があった」と挫折を味わった。それでも湘南工科大附属高、順天堂大で水泳を続け、得た物は「かけがえのない仲間。最終選考前にも緊張しやすい自分に『楽しんで来い』と連絡をくれて。心強かった」と話す。
○…現在は「お世話になった方一人ひとりに直接お礼を伝えている」という日々。「やっとスタートラインに立てた」と話し、まずは役者を目指す。憧れの俳優は「渡辺謙さんや哀川翔さん」。今後は日本代表として挑む世界大会「ミスター・インターナショナル」を見据え「神奈川、日本を背負って戦い、活躍したい」と飛躍を誓った。