老朽化に伴い、再整備が決まっていた藤沢市労働会館が3月21日、40年の歴史に幕を閉じた。最終催しとなった藤沢清流高校吹奏楽部による定期演奏会では、代表生徒から福嶋茂館長に花束が贈呈され、閉館に華を添えた=写真。
同館は、働く市民の福祉の充実や、中小企業の労働力の定着化などを狙って、1976年5月に開館。体育室をはじめ、当時は珍しかったサウナやシャワー室を備えた憩いの場として注目を集めた。らせん階段やレンガ造りのホールなどを取り入れたモダニズム建築は、「町を見渡す『城跡』に立つ労働者のヤカタ」として、神奈川建築コンクールで最優秀賞を受賞。近年は、趣味やサークル活動のほか、会社・団体の会議や研修の場として年間延べ8万人が利用していた。今夏から解体が始まり、藤沢公民館や図書室など8施設を統合して2019年度の供用開始を目指す。
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