県藤沢土木事務所から表彰された藤沢土木協同組合の理事長を務める 浅岡 和男さん 65歳
築いているのは地域の安心
○…ランナーたちの思いを襷に託し、毎年さまざまなドラマが生まれる箱根駅伝で、コースとして活用される国道134号線と県道30号線の歩道清掃ボランティア活動を続けて4年。地域への奉仕活動が高く評価され、3月25日に県藤沢土木事務所から感謝状を授与された藤沢土木協同組合の理事長を務めている。「感謝状をいただけて、メンバー皆にとって活動への張り合いになる」と喜びを語った。
○…茅ヶ崎市で生まれ育ち、スポーツが大好きな少年だった。小学生時代は野球少年で、夢中になって白球を追いかけた。中学ではテニス部でダブルスを組み、市民大会で優勝を飾る実力を誇った。大学で交通工学の道に進み土木関係を学んだのは、父が経営する建設会社を継ぐため。卒業後、25歳の若さで同社の代表取締役社長に就任すると、企業を担う重責を双肩に感じながら、現場監督などとして汗を流した。「若いときにした苦労は、必ず将来役に立つはずだから」。「地域の安全、安心のために」と懸命に経営を続ける姿勢は、40年経った現在でも変わらない。
○…家庭では夫婦で支え合って娘3人、息子1人を育て上げた。「息子が釣り好きでね、私も釣りが趣味なんです。2人で真鶴周辺でメジナの陸釣りなどを楽しんだこともあります」と笑顔で話す。孫4人にも恵まれ、「一緒に初島へ行ったのが楽しかったな」。家族を愛する祖父の一面がのぞき、優しげな相好と声がさらに柔和になる。
○…「仕事では何より『人を大事に思うことが大切』。信頼関係を大事にすることで、何度も救われてきました」。長年土木建築工事に心を砕いてきた熟練経営者の言葉に熱がこもる。将来を見据え、いま目指すのは日本で発生が危惧される大震災への備え。緊急対応に万全を期すよう、特に次世代を担う若い技術者たちを育てたいという。心深く願うのは、いつも人が安全、安心に暮らす未来だ。
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