旧東海道藤沢宿の魅力を伝えるとともに、市民らの交流の場として藤沢市が整備を進めてきた「藤沢市ふじさわ宿交流館」が4月29日(金)、西富に開所する。歴史・文化を伝えるイベントも開催し、地域活性化も期待される。
旧労働基準監督署跡地(西富1の3の3)に完成した同施設は、総床面積約381平方メートル、鉄筋コンクリート2階建て。宿場町を連想させる町屋のようなデザインで、出入り口付近には江戸時代に法度や掟書などを張り出した「高札場(こうさつば)」を設置して当時の面影を演出している。管理、運営は指定管理者の(公社)藤沢市観光協会が行う。
1階には講演やワークショップなどを開く「多目的ホール」のほか、江戸時代に使用された茶碗や水差しといった生活用品や当時の様子が描かれた浮世絵の複製など、旧東海道五十三次や藤沢宿に関する資料が並ぶ「郷土資料展示室」も設置。2階には市民からの要望に応え、自治会などの会合の場として利用できる「会議室」を設けた。
5月8日(日)まで(2日(月)と6日(金)を除く)は講談や浮世絵刷り体験、和楽器演奏などの記念イベントを開き、今後は市とパートナーシップ事業協定を結んだ「昔の遊びを伝える会」が月に2度、ワークショップなどを開く。市郷土歴史課は「多くの人たちが交流拠点として使うことで、地域経済の活性化にも繋げていければ」と話した。
開館は午前9時から午後5時(4月から9月は6時、会議室は9時)まで、4月29日は1時から入館可能。入館無料で、会議室は2時間100円の使用料が必要。休館日は月曜日(休日の場合は翌日)と年末年始。
詳細は同館【電話】0466・55・2255へ。
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