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藤沢版 公開:2016年6月10日 エリアトップへ

自宅に200種以上のアジサイを育てる愛好家 高橋 章さん 辻堂東海岸在住 80歳

公開:2016年6月10日

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アジサイに夢中

 ○…梅雨の季節に彩を添える花「アジサイ」に、10年ほど前から魅せられている。自宅には200種類以上のアジサイが四方を囲うように植えられ、青や紫、白など淡い色の花を咲かせている。全て日本の固有種であるガク、エゾ、ヤマアジサで今が見ごろだ。「しっとりと雨に濡れた姿が一番きれい。日本に元々自生していたアジサイは侘び寂びの世界観がある。そこが魅力だね」と笑顔を見せる。

 ○…杜の都・仙台に生まれる。裁判所に定年まで勤務していたが、仕事の傍ら、夢中になったのが植物だった。30代では「セントポーリア」の虜になった。寒さに弱く温度管理が難しい花だったが、自宅での栽培に成功し、仲間たちと東京のデパートで展覧会も開いた。入門書も執筆するなど、その後のブームを牽引した。洋らん、観葉植物、ハーブ、鉢花と好奇心旺盛で次々に新しいことに挑戦していった。特にハーブは、書籍を何冊も出版するほど研究に熱中した。

 ○…「誰もやらない草花を育てたい」。国内では飽き足らず海外へも花を探しに足を伸ばした。アメリカでは人家の庭に咲く花が気になり、写真撮影をしていると不審者に間違われ警察を呼ばれたこともあったとか。育てる草花は、日本では珍しく、外国で本を購入し辞書を引きながら栽培法を研究した。その知識を買われ、依頼された庭園も数多い。熱海のホテルニューアカオのハーブ園やローズガーデン、箱根ガラスの森、市内の長久保公園のハーブガーデンにも協力した。

 ○…セントポーリアから始まり、さまざまな植物を育ててきたが「アジサイは最後の花」と決めている。地味だが、日本人の心情に訴える美しさがあると魅了されている。これまで北海道から沖縄まで、新しい品種を探し国内を巡ってきたが、小笠原諸島には行ったことがない。「あそこには、きっと新しい品種があるはず」。まだ見ぬアジサイの花に目を輝かせる。

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