4代目となる「藤沢マイスター」が10月20日に発表され、弥勒寺の有限会社シンコーで代表取締役を務める倉田信彦さん(70)が選ばれた。
機械加工普通旋盤作業1級技能士の資格を持ち、神奈川県優良工場表彰などを受賞している倉田さん。多種多様な工作機械に精通し、他社ではできないとされる部品の難加工を創意工夫によって、これまでに数多く実現している。そうした技術を用いて「J―PARC」と呼ばれる大強度陽子加速器施設の完成にも貢献し、機械加工の可能性を広げてきた。
また「技術は独り占めするものではない」と、同業他社の若手技術者に対しても勉強会を開いているほか、中学生の職場体験や工科高校の生徒のインターンシップを積極的に受け入れるなど、技術の伝承にも力を注いでいる。
同日に市役所で行われた認定式には鈴木恒夫市長をはじめ、歴代マイスターらが出席。鈴木市長から認定証が手渡され、祝福された。
倉田さんは「これからも子どものみならず、多くの人たちに藤沢のモノづくりに関心を持ってもらい、地域に貢献していきたい」と決意を新たにした。
「藤沢マイスター」は極めて優れた技能・技術を有し、市民生活や産業の発展を支える技能者・技術者に市が贈っている最高峰の称号。2013年度の制度開始以降に選ばれたマイスターは倉田さんを含め8人となった。
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