「市民参加による観光振興」を目的に、江の島をはじめ、市内の名所旧跡や観光施設などを案内する「江の島・藤沢ガイドクラブ」。今年、設立20周年を迎えた同クラブ会長の渡邊信久さん(77、鵠沼神明在住)に、これまでの活動と今後の展望を聞いた。
「市内の歴史や名所の説明を、参加者が関心を持って聞いてくれることが嬉しい。『参加して良かった』と言ってもらえたときはガイド冥利に尽きる」と、70歳で同クラブに入会し、現在メンバー約70人をまとめる渡邊さん。設立20周年を記念し、新たに製作したユニフォームを身にまとい、市内の案内に励んでいる。
市観光課の発案をきっかけに市民ガイド養成講座が始まり、前身となる「江の島探訪倶楽部」として25人で発足した。毎年多くの市民の人気を博している「藤沢七福神めぐり」をはじめ、月2回ほどの市内観光イベントで案内を続け、参加者は20年間で延べ5万2000人に上る。
特に人気があるのは江の島に停泊している帆船「やまゆり」や、鎌倉時代に源頼朝一行が京都へ赴く際、通ったとされる辻堂元町の道などだという。
毎月勉強会を開き、名所の歴史などを学んでいる。案内中は10Kmほどの道のりを歩いてガイドする大変な活動だが「楽しいので苦痛に感じない。市民の皆さんや市観光協会の協力があって活動が成り立っている。感謝を込めて、これからも続けていきたい」と力強く語る。
今後の課題は会員増強。「一時期は所属メンバーが90人ほどいたが、現在は減少傾向にある。活動の魅力を広く伝え、案内役を100人位には増やしたい」と、クラブの規模拡大に意欲を示した。
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