時宗の開祖である一遍上人から数えて74代となる遊行寺の他阿真円上人(97)が11月15日、藤沢警察署(加藤秀雄署長)を訪れ、自身の自動車運転免許証を返納した。
これは横浜市内で集団登校中の児童の列に認知症を疑われる高齢者の車が突っ込み、小学1年生の児童が亡くなるという痛ましい事故が起こったことを真円上人が憂い、自ら免許を返納することで、高齢者の免許返納がより進むことを願って行ったもの。
運転歴は実に70年にも及ぶという真円上人。この日、藤沢警察署との仲を取りもった日赤紺綬有功会藤沢支会会長の最上重夫氏((株)湘南営繕協会代表取締役)とともに署を訪れた上人は「100歳までは免許の更新をするつもりだったが、高齢者が加害者になることを目の当たりにして、本当に大変なことになると思い、免許証を返すことにした。人間は70歳を超えてくると簡単なことでも難しくなってくる。高齢者の人たちは免許の返納をぜひ考えてほしい」と話した。
同署の4階講堂で免許の返納を行った上人はその後、藤沢警察署員らを前に講話も行った。署員らは健康のことや「欠点を自覚して直す努力をすることが大切」と話す上人の言葉に熱心に耳を傾けていた。
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