1月14日に市民会館で開かれる「第5回ダブル成人式」で実行委員長を務める 納谷 洋之さん 鵠沼藤が谷在住 40歳
節目を再び仲間と共に
○…「2回目の成人式」と銘打ち、藤沢に縁ある40歳が一堂に集う「ダブル成人式」。仕掛け人のリーダーとして目前に控えた式に向け、着々と準備を進めている。「40歳は会社や地域で中心となる大事な年代。ここで出来た繋がりはいずれ大きな力になると思う。集まる目的は違っても、みんなと一緒に有意義な時間を作れれば」と意気込む。
○…本鵠沼で生まれ、富士幼稚園、鵠沼小、鵠沼中と地元で育ち、湘南高校へ進学したときに辻堂へ転居。「その時から地元との関わりが少しずつ減ってしまった」と振り返る。社会人になり横浜へ引っ越し結婚。愛娘が生まれ、「子どもを育てるなら自分が生まれ育った思い出の地、藤沢」と妻を口説き、藤沢に帰ってきた。今では休みの日には家族で近所の藤が谷公園や新江の島水族館へ。さらには娘のために世界旅行へ度々出掛け、「湘南にいるのだから一家でマリンスポーツにも挑戦したい」と語るなど、家族想いの優しいお父さんだ。そんな生活の中、地元との新たな関わりをどこかで探し始めていた。
○…「ダブル成人式」の存在を知ったのは、数年前に駅などのポスターを見かけたとき。当時は「いずれは自分も参加したいな」と、自身が中心メンバーになるとは全く予想していなかったが、同級生から声をかけられて実行委員会に加わった。周りから推され、「人前に出る柄ではない」と一度は固辞した委員長の役割だったが、「この歳で何か記念になる思い出を残したい」と思い直して快諾。忙しい仕事をやり繰りし、集まりにはほぼ毎回出席してきた。「企画立案や地元企業への協賛依頼、メディア出演を通じての広報活動など全ていい経験になった。仕事や生活環境が異なるメンバーとの連携や、同級生の連絡先が分からず当時の実家を直接訪ねるなど、大変だったことも多かったが、まずは当日を楽しみたい」。自身のこれからを模索しながら式当日を待ちわびる。