神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2017年2月17日 エリアトップへ

(株)SEtech 経験生かした開発に高評価 シニア起業家ビジネスGP で県知事賞

社会

公開:2017年2月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
「居眠りカメラ」を手にする関根弘一代表
「居眠りカメラ」を手にする関根弘一代表

 起業5年未満で、県内を拠点に活動している50歳以上のシニア起業家などを対象にした「かながわシニア起業家ビジネスグランプリ2017」の結果が1月25日に発表され、藤沢に拠点を置く株式会社SEtech(関根弘一代表取締役)が最優秀賞の神奈川県知事賞を受賞した。

 同グランプリは長年培った経験を活かした起業や地域の活性化に貢献できる起業家を応援しようと、県が今年初めて実施したもの。すでに起業している人を対象にした「ベンチャー部門」と、起業予定者などを対象にした「プラン部門」があり、ベンチャー部門には27件、プラン部門には86件の応募があった。学識経験者や起業家などからなる選考委員会が書類やプレゼンテーション内容から成長性や収益性、経営者の資質などを審査、受賞者を決定した。

発想力豊かなシニアの励みに

 (株)SEtechは大手電機メーカーを退職した関根代表が15年7月、63歳で創業。介護施設を見学した際に、1台のモニターに複数の撮影画像が表示され、それらを同時に確認することが介護者の負担になっていると感じたことが起業のきっかけだったという。

 メーカー勤務時代にイメージセンサーなどの開発に携わった経験と人脈を活かし、特定領域で動きがあった時だけ作動するセンサー・カメラ「居眠りカメラ」を開発。見られる側、見る側のストレスを解消し、省エネにもなる監視・見守りシステムとして事業化した。

 また、大腸がんの発見が遅れたことによる死亡率の高さにも着目。早期発見や未病の改善につなげようと、便座にセンサー・カメラを組み込んで便を撮影し、便潜血の有無や色などを継続的に観察する「健康便座」の開発にも取り組み、すでに大手衛生機器メーカーからも注目されている。

 関根さんは「今は延長しても65歳が定年。肉体年齢ではなく、発想年齢で定年を決めてほしい。受賞が発想力豊かなシニアの励みになれば」と話し、「今後、量産化が実現すれば発想力豊かなシニアを雇用していきたい」としている。

藤沢版のローカルニュース最新6

4か月ぶり待望の再開

4か月ぶり待望の再開

えのすいでイルカショー

4月19日

常識覆す海岸清掃ロボを

常識覆す海岸清掃ロボを

若手エンジニアが研究開発

4月19日

お宝絵画や現代アート

お宝絵画や現代アート

約50点一堂に

4月19日

細密な植物アート110余点

細密な植物アート110余点

「たんぽぽの会」が作品展

4月19日

今はなき小字を知る

今はなき小字を知る

21日に善行雑学大学

4月19日

私立小の魅力紹介

私立小の魅力紹介

21日、テラスモール湘南

4月19日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook