毎年多くの観光客が訪れる夏の海水浴シーズンを前に、藤沢市は5月8日と9日、市内の海水浴場で水質調査を実施した。調査が行われたのは、片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼、辻堂の3カ所6地点。両日朝、市の職員が船で沖合に出て、海水を採取した。
今回調べたのは、化学的酸素要求量(COD)や油膜の有無、腸管出血性大腸菌O-157、透明度、水素イオン濃度(pH)など全8項目。8日に市が発表した速報によると、多くの項目で「評価基準内で問題ない」とされた昨年の数値と、ほぼ変わらない値が観測された。
ただ、水の汚れの指標となるCODの値が、昨年同期比でおよそ1・5倍高いことが分かり、市環境保全課は「今年は赤潮の発生で、夜光虫などプランクトンの量が多く、海水中の有機物濃度が上昇した」としている。さらに「調査の段階では『海水が少し濁っているのでは』と思ったが、透明度は例年と同様であることが分かり、水質的には問題ない」とした。
また、ふん便性大腸菌群数、腸管出血性大腸菌O-157については、8日現在、分析中という。
今後は、神奈川県保健福祉局が県内の各海水浴場での調査結果を取りまとめ、6月2日(金)に県ホームページなどで公表する予定。
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