江の島で開催される2020年東京五輪のセーリング競技への市民の理解を深め、同大会への関心を高めようと、藤沢市は同競技の歴史やルールを解説したパンフレットを製作した。冊子は市内の公民館、市民センター、市民図書館などに置かれている。
「ENOSHIMA SAILING〜東京2020大会セーリング競技 江の島開催!〜」と題した冊子は、オールカラー4頁で2万部を発行した。表紙では帆を広げたボートや江の島の全景、裏表紙では昨年のリオ五輪でのセーリング選手などを写真で紹介している。
さらに、近代五輪における同競技の歴史も解説。1936年のベルリン大会で日本が初めて参加したことや、64年の東京五輪で江の島が競技会場に選ばれたことを機に、日本初の競技用ヨットハーバーが整備された歴史などが綴られている。
またルールや、競技で使用される信号旗の意味などもイラスト付きで解説するなど、趣向を凝らした。
企画、製作にあたった市の東京オリンピック・パラリンピック開催準備室によると、製作の背景にあるのは「セーリング競技のルールの認知向上」だという。昨年8月、リオ五輪での試合を観戦するパブリックビューイングを実施した際、競技団体のスタッフが市民にルールを解説した上で放映したところ、「ルールが分かり、試合を見ていて面白かった」と好評を博した。
一方で、まだ市民の関心が低いのも現実だ。そこで今年4月から、解説入りの冊子製作を開始。同室主幹の青木将徳さんは「万人が見て分かるようなパンフレットにしようと取り組んだ。江の島開催は市としても大変名誉なことで、市民全体で大会を応援してほしい。開催に向けてボランティアも募集し、市民参加型の大会を実現したい」と意気込みを語った。
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