7月9日に企画した演奏会をトレアージュ白旗の有隣堂で開く 佐久間 恭子さん 23歳
街と人と音楽が好き
○…クラシック音楽を身近に感じてほしいと企画した小さな演奏会を7月9日に開く。会場は音響の整ったホールでなく、白旗にあるショッピングモール2階の本屋の片隅。バッハやモーツァルトといった有名作家の曲を歌とバイオリンで紹介する。鑑賞は無料で予約も必要ない。「音楽が人々の生活の一部になってほしい。クラシックの垣根の高さを取り払って身近に感じて」と白い歯を見せる。
○…高校2年の春、音楽系サークルによる定期演奏会で、ミュージカルを上演した。友人と衣装やセットを手作りし、演出や振付も考えた。自ら出演して舞台に立ち脚光を浴びるのでなく、裏方で作り上げていくことに楽しさを覚えた。「将来につなげていきたい」と企画制作を学ぶ音楽大学のマネジメントコースに進学。今は大学院1年で勉強中だ。「何か面白いことがしたい、その思いはずっと変わらない」
○…祭りやイベント好きで、大学へ進学したころから、商店街や市民祭りのボランティアをするようになった。今まで関係がなかった街と人との繋がりを経験するうちに「音楽が加われば楽しいだろう。面白いだろう」と想像が広がった。昨年、市内で団体「おととき♪」を設立。「音による安らぎの一時」の最初と最後の文字を名前にした。演奏会は奏者のほとんどが学生。人前で演奏する機会の少ない学生たちに場所と経験を提供できるのも、この団体の良さだ。活動内容が認められ、藤沢市から助成金を受けることになった。
○…生まれは川崎。父の仕事の都合で茅ヶ崎、栃木に移り住み、今は茅ヶ崎に落ち着いた。中・高と続けたコーラス部でかけがえのない仲間と出会い、「音楽は素晴らしい。ずっと関わっていきたい」と心に決めた。北欧の絵本、ムーミンの世界観が好きで、携帯カバーは「スナフキン」。「音楽を愛する吟遊詩人は憧れ。私も素敵な時間を提供したい」と微笑んだ。
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