藤沢市は8月21日、善行地区での浸水被害軽減を目的とした「山野神雨水貯留管」の築造工事に用いる大型掘削機(シールドマシン)の発進式を、善行の工事現場で行った。地下約20mに長さ596mのトンネルを掘って築造される同管。貯留量は約3100tで、来年6月の竣工を予定。
式典は、藤沢北消防署善行出張所横の立坑用地(善行7の7)で実施された。鈴木恒夫市長や、施工する「フジタ・三和工業共同企業体」の関係者ら約50人が出席。玉串奉奠などが行われ、竣工に向けて安全を祈願した。参加した善行台町内会の植木春雄会長は「住民は大雨の度に、家屋に浸水しないかヒヤヒヤしている。待ちに待った工事なので、町内一体となって協力したい」と語った。
市は「雨に強いまちづくり」推進のため、雨水管整備や治水安全度の向上などに取り組む「湘南ふじさわ下水道ビジョン」を2011年に策定しており、同工事(請負金額約16億円)はその一環。市内での貯留管築造は5カ所目となる。
善行は同ビジョンの重点地区に位置付けられており、今回の工事では、浸水被害の著しい石名坂善行線に雨水が溢れ出さないよう、貯留管を設置する。掘削には高さ約3m、全長約7mのシールドマシンを使用し、善行駅入口交差点方面などに地下トンネルを掘り進めるとしている。
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