(株)DeNAとヤマト運輸(株)が4月、全国初の試みとして鵠沼地区などで実証実験を始めた次世代型流通サービス「ロボネコヤマト」。9月11日から辻堂の4地区も対象エリアとし、対象住民を約6万1000人に拡大した。
この試みは、運輸業の人材不足や荷物再配達による時間と労働力の負担など、物流が抱える課題解決に向けて行われているもの。将来的に無人運転での配達を想定し、インターネット上で受け取り場所と時刻を指定して配達員を介さずに行う。人工知能によって配達先への最適ルートがドライバーに伝えられ、ロッカーを積んだワンボックス型の電気自動車で配送される。サービス内容は2つ。10分刻みで配送時間を指定でき、希望の場所で荷物を受け取れる「ロボネコデリバリー」と、地元商店の商品をインターネット上で購入して同様に受け取れる「ロボネコストア」。
検証のため拡大
4月から始まった実証実験では鵠沼海岸、本鵠沼、辻堂東海岸の3地区が対象エリアだった。より多くのデータ収集をするため、9月11日から辻堂・辻堂太平台・辻堂元町・辻堂西海岸の4地区にも拡大した。
DeNAによると、実験開始から4カ月間での利用者数は350人以上。リピート率は4割超と高水準で、利用者から好評を得ている。
エリア拡大を機に登録店として参入した弁当惣菜販売店「湘南チャオズ」の鹿養信太郎代表は「調理から配達まで行う自分の将来を考え、ロボネコヤマトに楽しさと明るい未来を感じた。今後に期待したい」と話す。実験は2018年3月まで実施予定で、集計データを基に今後の課題や運用方法を検証していくという。
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>