今年5月に国の登録有形文化財となった市内打戻の「旧越前屋雨谷商店店舗兼主屋」(現・盛岩寺薬師堂)で9月24日、登録銘板のお披露目と、扁額の除幕式が行われ、関係者や市民ら約70人が参加した。
旧越前屋雨谷商店は、1924(大正13)年に「越前屋号合名会社雨谷商店」の店舗兼住居として、境川にかかる大正橋(藤沢地区)の近くに建築。昭和恐慌の影響で閉店し、建物は商店の関係者だった森家が購入して1938(昭和13)年に民家として打戻へ移築。その後、2014年に盛岩寺の境内に移築、現在は薬師堂として使用されている。
所有者3代で門出
式典には、元所有者の雨谷裕之さんと前所有者の森正治さんも出席し、現所有者の中津川雅久住職を含めた3代で門出を祝した。お披露目となった扁額は、夏目漱石を義祖父にもつ作家の半藤一利(はんどうかずとし)さんによる書という解説があった。
その後、本堂で東京都市大学の岡山理香准教授が同建物の変遷について講演。三時代にわたり商家・住居・薬師堂という異なる形で移築、再建されたことの重要性や同建物の特徴などが、写真や地図を交えながら語られた。参加者は熱心に耳を傾けていた。
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