石川在住の塩沢功さん(69)が遠藤の畑で栽培している、藍の花が見ごろを迎えている。藍の茎先には、穂状にピンク色の米粒のような小花が咲いている。
4年前から藍染め用に藍を栽培している塩沢さんは、「今年もたくさん咲いた。花を楽しんだ後、乾燥させれば種を取ることができる。種を植えれば、育つので、自由に摘んで」と話す。
湘南ブルー藍を世界に
塩沢さんは、東京五輪のエンブレムに採用された市松模様は「藍色」だと知り、藍の栽培をスタートさせた。「世界に藤沢の藍を発信していきたい」
発酵させた葉による藍染めは、深い藍色となる。その一方で、摘みたての生葉を使った藍染めは、淡い水色に仕上がる。塩沢さんはその水色を「湘南ブルー藍」と名付け、商品化やブランド化を目指している。
農地法や資金面など、課題は尽きないが、どこからともなく理解者や支援者が集まっている。今夏から栽培を手伝う茅ヶ崎市の佐野太紀さん(34)もその一人だ。「工房を作って藍染めのワークショップをしたり、製品化して湘南の特産品にしたい」。若手の支援者を得て、また一歩、夢の実現に近づいている。
■畑へのアクセスは、交差点「慶応大学入口」前のセブンイレブン横の公道を約500m北上。右側に「藍」の立て看板と駐車場あり。
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