ひき逃げ事件の犯人検挙に尽力したとして、藤沢北警察署が秋葉台中学校で10月12日、同校事務職員の片岡浩さん(56)に感謝状を贈呈。重江光一署長から片岡さんへ手渡された。
事件は4日午前7時50分ごろに発生。石川6丁目付近の横断歩道を歩いていた秋葉台小学校の児童3人に、信号無視をして走行してきた乗用車の左前方バンパーが接触。児童たちが転倒した後も車両は停車せずに現場を去ってしまった。
バイクで出勤途中で、事故の一部始終を目にしていた片岡さんは車両をすぐさま追跡。200mほど走行して前方のガソリンスタンドから出てきたパトカーと遭遇し、速度を落とし始めた車両の前方に片岡さんはすかさずバイクを横付けして停車させた。パトカーに身振りで伝え、犯人検挙に至った。
重江署長によると、こうした目撃者が犯人を自ら捕まえるケースは珍しいという。「その場で検挙できない場合、事件解決に向けて署員の労力や時間が割かれ、他の事件にも影響が出てしまう。今回の勇気ある行動はすばらしく、感謝したい」と話す。
「怪我をした子どもたちも気になったが犯人への怒りが勝り、夢中で追いかけてしまった」と振り返る片岡さん。普段は戸塚区の自宅から秋葉台中へ250ccのビッグスクーターで通勤している。これまでに交通事故を目撃したことはあったが、犯人を追いかけて捕まえた経験は今回が初めてという。「子どもたちの怪我はすり傷や軽い打撲で済んだが、あと1歩でも前に出ていたらと考えると恐ろしくなる。何よりも子どもたちが無事でよかった」と笑顔で語った。
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