神奈川県が県立高校で開講する公開講座が県内で18校、市内では湘南高校(鵠沼神明)と藤沢総合高校(長後)の2校で開かれている。湘南高校では「源氏物語」、藤沢総合高校では「スペイン語」をテーマに開講。定員が募集開始からすぐ埋まるなど、人気を集めている。
古典や西語など現役教諭が指南
湘南高校では、昨年から講座を開講。50代から70代の女性を中心に、今年は昨年を上回る60人の申し込みがあった。
講師は同校に勤務し、現役で教壇に立つ三枝秀彰教諭。講座では文法を中心に教えるのではなく、物語を中心に原文を口語訳し、世界観を学ぶ。
初日の先月27日、会場では三枝教諭が絵巻の解説や口語訳だけではわからない時代の背景などを指南。講義が始まると、参加者は熱心にメモを取ったり、頷くなどして理解を深めた。
川崎市から参加した60代男性は「とても勉強になる。講義を通して、作品の捉え方の幅が広がる」と話していた。
地域との交流の場に
三枝教諭は大学時代、源氏物語を研究し、「多くの人に物語の面白さを伝えたい」という思いがあった。授業では「受験勉強のため」の内容になってしまいがちで、本来の面白さを伝えることが出来なかったという。そこで地域の人向けに学校や公民館などで公開講座を行ってきた。
三枝教諭は「講義を通じて、参加者同士のコミュニティーの輪が広がっていくのはうれしい。地域と学校が繋がれる場所なので、来年実施する際には参加してほしい」と話す。
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藤沢総合高校では今年もスペイン語講座を開講する。今年は2020年東京五輪を見据え、「基礎からスペイン語!」と題し、初心者でも学べる文法と会話を講義する。講師は同校の日比野規生教諭とネイティブの講師が務める。
日程は11月10日から毎週土曜の全5回。午前9時から正午。同校公開講座担当へ申し込む。申し込みは9月3日(月)から。受講料1500円。定員30人(先着順)。
詳細は同校【電話】0466・45・5200へ。
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