医療法人社団 健育会(東京都千代田区・竹川節男理事長)が、慶應大学湘南藤沢キャンパスの隣接地に建設していた「湘南慶育病院」が開院し、11月6日から診療を開始した。大学と密に連携する日本初の民間病院として、先進的な医療サービスを提供していく。
新病院は、官民一体となった街づくりを進める藤沢市の「健康と文化の森構想」の中核となる医療機関。地上5階建て、230床(急性期30床)を備える。一般外来は、内科(総合診療、循環器、呼吸器、消化器、腎臓・内分泌・代謝、神経)をはじめ、外科、消化器外科、整形外科、眼科、皮膚科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、リハビリ科、放射線科、麻酔科、物忘れ外来(17日(金)〜)などで構成される。外来や手術、二次救急に対応する一般病棟のほか、回復期リハビリテーション病棟、療養病棟、地域包括ケア病棟などで、高齢化が進む市北西部の健康を担う。
先端リハビリに特化
また、重度の麻痺などに対し、脳波データと電気刺激などを用いた先端技術によって回復を目指す「スマートリハ室」を備える。そのほか、未病・坑加齢センターでの健康寿命の延伸や、ICTを活用した高齢者見守りサービス、ロボットリハビリテーションなど、先駆的な医療に挑戦する。
診察には「クラウド型問診サービス」を導入し、初診の患者は年齢や自覚症状、既往歴などの情報をタブレット端末で入力する。さらには電子カルテと連携することで、連携するクリニックや訪問看護師などとインターネット上で情報共有も可能となるという。
4日には開所式が執り行われ、鈴木恒夫藤沢市長や鈴木紳一郎藤沢市医師会会長が来賓として祝辞を述べた。松本純夫院長は「地域の皆様の健康寿命の延伸や健康な暮らしをお手伝いするため、藤沢市や慶大SFCと連携して質の高い医療を提供していく」と語った。
診療は、月〜金曜の午前9時から11時30分、午後2時から4時30分。
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