最新号:2012年2月 3日号
2010年7月30日号
○…東京都文京区の小石川税務署から鎌倉へ。国税専門官38年目のベテラン。
○…国税官になったのは「偶然」と話す。大学生時分は景気がよく、就職で困ることもないだろうと進路を真剣に考えていなかったという。その折、友人から公務員試験を勧められ、国家I種と国税専門官に申込。しかし、I種は受験票の誤発送というハプニングがあり、国税官の道へ進むことに。「論文のテーマにヤマをかけたらピッタリ当たった」。4千人超の受験申込の内、採用200人程度の狭き門を突破した。
○…いわゆる「マルサ」、東京国税局の査察官としての生活が長く、様々な脱税捜査に関わってきた。「嫌疑のある元ヤクザの実業家に対して、1年以上も付き合い最後にすべて話してくれたことや、8カ月かけて嫌疑者を落としたことなど、色々ありました」。その生活は濃く、また社会の裏表を見てきたようだ。
○…署長の役割は「いかに署全体を効率的にマネジメントするか」ときっぱり。「適正公平な課税の実現と、期限収納の確保」を目標に掲げる。鎌倉署で働くのは初めてだが、上京以来、寺社巡りなどでよく訪れていたという。「観光地以外は、まだあまり分かりませんね」と笑った。
○…福岡県出身で就職とともに上京。現在は都内で妻と息子の3人暮らし。高校生の頃は画を描いていたという絵画好きでもある。「美術館めぐりは好きですね。画を見る目には自信を持っています」。息抜きは、ゆっくり新聞を読んだり体を動かすこと。スポーツジム通いやサイクリングなども趣味だったが、最近は「奥様の機嫌をとるのが大変」と少し控えめという。
○…税に携わる者として、「国民の税に対する認識を高めたい」と語気を強めた。「将来、日本がどうなるのか。国の財政はどうあるべきか。そのことを考えるためにも税金への理解を深める租税教室に力を入れたい」と語った。