新春恒例の「筆供養」神事が今月25日、荏柄天神社(市内二階堂)で執り行われた。今年の「初天神」であり、参拝者が奉納、または当日持ち寄った約5千本の使い終えた筆が感謝の思いと書の上達を願い焚き上げられた。
神事は本殿で雅楽の音色とともに始まり、神官が祝詞を上げた。その後、持ち寄られた筆を積み上げた、境内中央の「梅鉢」に火が入れられ、厳かに供養が行われた。
今年も晴天に恵まれ、境内は参拝者をはじめ見物客らで大変なにぎわい。白、紅の梅は、それぞれに色づき、「今が白梅、紅梅ともに咲いている良い時季」(同天神社)だという。同天神社の紅梅は、市内一の早咲きとして知られる。
焚き上げられた筆は、以前奉納されたものが約2千本、当日持ち寄られたものが2、3千本ほど。昨年よりは多いようで、最盛期には1万本に及んだという。
本殿の周りには5千もの絵馬が掛けられ、中学・高校・大学受験のものから、資格試験、また就職試験の合格を祈願するものもあった。
藤沢市からきた女性は、「孫が今日、高校受験の試験日です。最後のお願いにきました」と合格を願っていた。また、筆を納めた横須賀市の女性は「書道を習っていて、初めて筆供養に参りました」と話していた。
菅原道真を祭神とする同天神社は、福岡県の太宰府天満宮、京都府の北野天満宮とともに三天神社と称される。道真が大宰府へ左遷された日や誕生日、命日から、毎月25日は縁日として全国の天神社で神事が執り行われている。
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