武田薬品工業 創薬新研究所が完成 国内最大級、10月からの本格稼動目指す
武田薬品工業(本社・大阪市)の湘南研究所がこのほど完成、19日に竣工式が行われた。藤沢市、鎌倉市にまたがる旧湘南工場跡地に建設され、建物面積は約7万2000平方メートルで国内最大。建設に携わった工事関係者の数はのべ約121万人に上る。今年の10月から本格的に稼動する。
竣工式には、武田薬品工業の長谷川閑史(やすちか)代表取締役社長をはじめ、研究開発を統括した大川滋紀取締役、工事関係者として山下設計(東京都)、プランテック総合計画事務所(東京都)、竹中工務店(大阪市)、来賓には、海老根靖典藤沢市長、松尾崇鎌倉市長、松沢成文神奈川県知事らが出席。
あいさつに立った長谷川社長は、創薬、地域、村岡新駅について触れ、「早く薬を創り出していきたい」とし、「散歩道を地域のいこいの場として提供し、地域とともに育っていきたい」と話した。また、大船と藤沢の中間に建設が検討されている村岡新駅には、「ぜひ、実現してほしい」と語った。
これに対し松沢知事は「新しい研究所は藤沢、鎌倉の財産になる。中小企業とも連携し、リーダーシップに期待したい」とし、「約束になっている新駅は、次年度には、期成同盟をつくりJRにもお願いしていく」と話した。松尾市長は「地域環境については耳を傾けてもらった。今後も市民と強い絆で、地域活性化につなげていければ」と話した。
新研究所は、大阪市とつくば市にある創薬研究機能を統合したもので、動物棟、生化学実験棟、化学実験棟などからなり、がんなどの新薬研究を行う。
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