写真展「アフガニスタンの大地と子どもたち」を本日から3日間、今小路クラブで開催する 佐川 曜子さん 写真展実行委員長 31歳
まずは行動 そして考える
○…2008年に赴任先のアフガニスタンで凶弾に倒れた伊藤和也さん(享年31歳)。パキスタンやアフガニスタンで支援活動を行う「ペシャワール会」の一員として灌漑用水や農業支援に従事。その伊藤さんの純粋な想いにふれ「何かを感じてもらいたい」と写真展を企画した。
○…伊藤さん本人が撮影した写真から、支援活動の様子を収めたもの、また説明パネルや地図をはじめ、伊藤さんがペシャワール会入会にあたり書いた作文など、約50点が並ぶ。26・27日には、アフガニスタンでともに活動した進藤陽一郎さんも訪れる。
○…写真展前日の24日は、3年前に亡くした友人の命日。その友人への追悼の意を込める。伊藤さんを取り上げたのは、「ペシャワール会」のウェブサイトに掲載されていた母親の文章を読んだのがきっかけ。「人が亡くなるってことは、そういうことなんだ」と、その息子へのまっすぐな想いに心打たれたという。「伊藤さんの写真展をやりたい」、そう思い立ち、すぐに進藤さんに連絡を取った。進藤さんとは草の根支援の民間開発団体「アジア学院」(栃木県那須塩原市)で、ともにボランティア活動を行った仲だった。その後、進藤さんの紹介もありトントンと準備が進んだ。
○…普段は知的障害者の入所施設で働く。学校卒業後、一般企業に就職するも2年で辞め、その後は福祉系の仕事に。「今の方が居心地がいい」と話す。08年に出身の栃木県大田原市から北鎌倉へ。昨年6月に「環境を変えよう」と現在は二宮町に住む。父親が若い頃に青年海外協力隊に参加していたこともあり、その影響から元々国際支援に関心があったようだ。
○…「根拠のないポジティブ」と自身を説明する。「思うとすぐに行動しちゃうんです」と笑った。写真展については、「来場者とともにつくり上げたい。子どもにも見てもらいたいですね」と声を弾ませた。