今月11日に発生した東日本大震災を受けて、岩瀬中学校の卒業生有志が「何かできないか」と、大船の松竹ショッピングセンター前で20日から3日間、募金活動を行った。
「被災地支援にご協力お願いします」。21日には祝日にもかかわらず雨の影響もあり人出は少なかったが、その状況でも募金する通行人の姿が見られた。募金活動を実施した地域は、岩瀬中の学区ということもあり、在校生も4人参加するなど輪が広がった。また、尾利出篤校長をはじめ、教員の姿も見られた。
今回の活動は、卒業式を終えたばかりの同中学校の戸原孝志さん(15)が、被災地の惨状をテレビで知り「何かしたい」と、同級生に呼びかけたのがきっかけ。趣旨に賛同した約30人が集まり、その思いを受けた同校が場所の手配などを行ったという。
戸原さんは、「何ができるだろうと考えたときに、『募金』を思いついた。いただいたお金が被災された方々の役に立てば」と思いを語った。
同校の西岡正江教頭は、「募金活動場所が学区内なので、呼びかけを聞きつけて届けてくれる人もいました。反響の高さに驚きました」と感謝した。
当日、松尾崇鎌倉市長も募金に訪れた。中学生が自発的に行った今回の活動を受けて、「このような姿を見ていると、日本の将来は明るいと感じた。生徒の一人ひとりの気持ちが被災地に届くことを期待したい」と話していた。
鎌倉市では現在、鎌倉体育館と老人福祉センターを被災者の受け入れ場所として提供している。松尾市長は「一般の方のホームステイ、旅館のご協力など今後の対応を検討していきたい」と語った。
集まった募金は、日本赤十字社を通して被災地に送られる。
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