鎌倉の観光振興を市民目線から考える(社)鎌倉観光フォーラム(山本徳樹代表)は今月13日「鎌倉観光の明日を愉しく語り合う会」を開催、会員それぞれが考える「鎌倉の観光」について、忌たんなく意見を出し合った。
鎌倉観光フォーラムは、「観光資源を活かしながら、鎌倉らしいビジネス(鎌倉ブランドの創出)で収益を上げ、その収益を公共事業振興に」と市民有志が2010年に設立した一般社団法人。
「鎌倉の観光振興」を分母として、関心のある人たちが集まり、当日は市内の事業者や市職員、鎌倉NPOセンター事務局長、ラジオ・インターネット、紙媒体などのメディア関係従事者など20人ほどが参加。また、国土交通省関東運輸局企画観光部の職員らも出席。
「語り合う会」では、まず出席者たちが各々抱く、観光についての意見を発表。これによって観光振興に対する共通の方向感覚をあぶりだす考えだ。
出された意見は主に「現在の状況」と「今後あってほしい」鎌倉について。山本代表とともに司会進行を務めた写真家の原田寛さんは、年間1800万人以上が訪れる鎌倉について、「『放っておいても人が来る』といわれるが、それは幻想」と意気を巻く。長野県小布施町を鎌倉市の10分の1スケールとし比較することで「観光客向けの店の数と観光客数を見た場合、客数はまだまだ少ない」と舌鋒鋭く語った。
また、防災のまちづくりに取り組む「ぼうさい朝市ネットワーク」の藤村望洋代表は、被災地復興も視野に「鎌倉だけでなく、『日本全体の文化再生』など強力なコンセプトが必要」と指摘した。
これらの意見をもとに、「鎌倉の魅力」をイメージできるキーワードを一同から吸い上げ、8月には、話し合いを深化させるコンセプトを決める予定。山本代表は「観光振興を軸に重層的に話し合い、例えば観光客が快く10円でも多くお金を使っていただけるような、よりよい鎌倉を創り出したい」と話した。
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