大船駅と湘南江の島駅をむすぶ湘南モノレール(株)(田中孝治社長)が、今月2日で開通40周年を迎えた。全国でも珍しい懸垂型のモノレールとして1971年に全線6・6kmが開通。以降、西鎌倉や深沢地域など沿線住民のライフラインとして走り続けている。同社では記念イベントとして、歴史を振り返る特別展を開催するとともに、記念スタンプや切手販売など様々な取り組みを企画している。
現在行われている取り組みは、写真や映像で開通から今日までを解説する「湘南モノレール展」。7月31日(日)まで、片瀬海岸洲鼻(すばな)通りの「えのでんはうす」で開催されている。モノレールの玩具「プラレール(タカラトミー)」の展示や、乗務員の制服に帽子なども展示されおり、夏休みの親子でにぎわっている。
8月8日(月)からは、大船駅と江の島駅に乗車記念スタンプが設置される。大船観音や江の島灯台などをあしらった特別な図柄を予定する。また、10月には、「鉄道の日」(同14日)を一つの節目として、歴代車両や開業当時の風景などを写した記念切手やカレンダーの販売も行う。
10月1、2日に横浜駅のポルタ地下街で開催される「鉄道の日記念イベント」にも参加、退役車両部品の販売も計画する。
参加型のイベントとしては、実際に車両を運転したり車掌体験ができる「こども乗務員体験」を10月中に企画。各イベントの詳細は決定次第、随時同社ホームページに掲載する。
同モノレールは、70年3月に大船〜西鎌倉間が開通し、翌年に全線開通。懸垂型は現在全国で、同社と千葉モノレールのみ。懸垂型は起伏のある地形に適しているとされ、05年にはフランスとスペイン間の山に囲まれた「アンドラ公国」首相が視察に訪れている。
一方、08年には西鎌倉駅で車両の制御装置異常による事故も。同社では「安全第一に、地域の鉄道として貢献していきたい」と話す。
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